2007年 06月 28日
二八十六文 |
時代劇などを見ていると
よく蕎麦屋が出てくる
落語などにもよく登場しますし
奥さん連中は井戸端
旦那衆は床屋、風呂屋、蕎麦屋などが
憩いの場として使われています
それでは当時の蕎麦屋のお品書きはと
気なる方もおられると思いますので
江戸時代のお品書きを参考にお話を致します
大まかなメニューといたしまして
代表的な品や価格は以下の様な物です
御膳 大蒸籠 代四十八文
一、そば 代 十六文
一、あんかけうどん 代 十六文
一、あられ 代 廿四文
一、天ぷら 代三十二文
一、花まき 代二十四文
一、しっぽく 代二十四文
一、玉とじ 代三十二文
一、上酒 一合 代四十六文
そばが十六文とありますから
おそらく幕末の少し前ぐらいだと思います
幕末には二十文に値上げが許されたと資料にあります
当時、蕎麦の値上げを遠山左衛門尉景元(テレビでお馴染みの遠山の金さん)
に申請したところ認められず底上げ(盛りをすくなくする)
する事にとどめなさいと御達しがあったそうです
蕎麦にはおそらく繋ぎの小麦粉が入っていると思います
この十六文が二八、十六文説につながるのです
当時の価格ですが蕎麦代や大工さんの手間代から推測いたしますと
おそらく38~54円位だと思いますから
そばがおよそ608~864円の間となります
お品が書きを解説いたしますと
御膳大蒸籠は蕎麦の大盛りだと考えて下さい
普通の蕎麦の3倍の値段は
この頃に急騰した蕎麦の価格が背景にあるみたいです
蕎麦は現在でもある盛り蕎麦です
あんかけは葛で出し汁にとろみをつけた餡を
蕎麦の上から掛けた物です
あられはバカ貝の小柱を蕎麦の上にちらし
上から熱い出し汁を掛けた種物です
天ぷらは天ぷらを蕎麦の上に乗せた
種物です
資料のよりますとこの時代の天ぷらは
芝えびが3~4尾乗っていたとあります
花まきは暖かい出し汁を入れた蕎麦の上に焼き海苔を乗せ
珍しく蓋付きで出されます(海苔の香りを逃さない為です)
薬味はネギは使わず山葵でいただきます
玉子とじは
出し汁に溶き玉子をながし入れかき玉を作り
蕎麦の上から掛け上から海苔を散らします
玉子とじが天ぷらと同じ価格ということは
当時、玉子が貴重だったことが分かります
しっぽくは
当時の資料「蕎麦手引草」によりますと
「松茸、椎茸類、薯蕷或いは大和薯蕷、鳥芋、麩及び芹の具を加入す」
とありますが幕末ころには焼き鶏卵、蒲鉾、椎茸、鳥芋(クワイ)などとあります
上酒はこの当時の資料では
灘の酒とあります
お値段が!四十六文ですから
左党の旦那の奥さんは大変です・・・・・・・
その他と致しましては
鴨南蛮、親子南蛮、小田巻はいずれも三六文とあります
このブログを読み終わるころには蕎麦が食べたくなっていませんか・・・・・・・・
なにわともあれ・・・・・・・・・・私は江戸時代と変わらず石臼を手碾しています
よく蕎麦屋が出てくる
落語などにもよく登場しますし
奥さん連中は井戸端
旦那衆は床屋、風呂屋、蕎麦屋などが
憩いの場として使われています
それでは当時の蕎麦屋のお品書きはと
気なる方もおられると思いますので
江戸時代のお品書きを参考にお話を致します
大まかなメニューといたしまして
代表的な品や価格は以下の様な物です
御膳 大蒸籠 代四十八文
一、そば 代 十六文
一、あんかけうどん 代 十六文
一、あられ 代 廿四文
一、天ぷら 代三十二文
一、花まき 代二十四文
一、しっぽく 代二十四文
一、玉とじ 代三十二文
一、上酒 一合 代四十六文
そばが十六文とありますから
おそらく幕末の少し前ぐらいだと思います
幕末には二十文に値上げが許されたと資料にあります
当時、蕎麦の値上げを遠山左衛門尉景元(テレビでお馴染みの遠山の金さん)
に申請したところ認められず底上げ(盛りをすくなくする)
する事にとどめなさいと御達しがあったそうです
蕎麦にはおそらく繋ぎの小麦粉が入っていると思います
この十六文が二八、十六文説につながるのです
当時の価格ですが蕎麦代や大工さんの手間代から推測いたしますと
おそらく38~54円位だと思いますから
そばがおよそ608~864円の間となります
お品が書きを解説いたしますと
御膳大蒸籠は蕎麦の大盛りだと考えて下さい
普通の蕎麦の3倍の値段は
この頃に急騰した蕎麦の価格が背景にあるみたいです
蕎麦は現在でもある盛り蕎麦です
あんかけは葛で出し汁にとろみをつけた餡を
蕎麦の上から掛けた物です
あられはバカ貝の小柱を蕎麦の上にちらし
上から熱い出し汁を掛けた種物です
天ぷらは天ぷらを蕎麦の上に乗せた
種物です
資料のよりますとこの時代の天ぷらは
芝えびが3~4尾乗っていたとあります
花まきは暖かい出し汁を入れた蕎麦の上に焼き海苔を乗せ
珍しく蓋付きで出されます(海苔の香りを逃さない為です)
薬味はネギは使わず山葵でいただきます
玉子とじは
出し汁に溶き玉子をながし入れかき玉を作り
蕎麦の上から掛け上から海苔を散らします
玉子とじが天ぷらと同じ価格ということは
当時、玉子が貴重だったことが分かります
しっぽくは
当時の資料「蕎麦手引草」によりますと
「松茸、椎茸類、薯蕷或いは大和薯蕷、鳥芋、麩及び芹の具を加入す」
とありますが幕末ころには焼き鶏卵、蒲鉾、椎茸、鳥芋(クワイ)などとあります
上酒はこの当時の資料では
灘の酒とあります
お値段が!四十六文ですから
左党の旦那の奥さんは大変です・・・・・・・
その他と致しましては
鴨南蛮、親子南蛮、小田巻はいずれも三六文とあります
このブログを読み終わるころには蕎麦が食べたくなっていませんか・・・・・・・・
なにわともあれ・・・・・・・・・・私は江戸時代と変わらず石臼を手碾しています
by sobadokoro
| 2007-06-28 21:35
| 食べ物